こんにちは！
タナカホームズ営業の杉公夫です。

前回は、失敗しない土地探しについて
価格や立地の面からポイントをご紹介させていただきました。
（参考：https://www.yamaguchi-navi.com/article/20098p/）
ただ、価格や立地が要件を満たしていたとしても、土地に関しては様々な法律があり、
希望の大きさの家を建てられない場合や将来的にリスクを伴う土地もあります。
せっかく購入した土地で後悔しないためには、
あらかじめ法的なことも知っていくことが大切です。
今回のコラムでご紹介していきます。

用途地域と建ぺい率・容積率

土地は、広ければ広い方がいいと考えがちですが、一概にそうとも言えません。
法的な規制で建物を建てられる面積は決まっているので、
広い土地だからといって大きな住まいを建てられるとは限らないのです。
その指標になるのが「用途地域」と「建ぺい率・容積率」です。

▶用途地域とは

用途地域とは、土地の用途を法的に示したものです。
「住むことが優先される地域」、「商業施設が優先される地域」
「工場が優先される地域」というように、
地域によって優先される土地の用途は法律で決まっています。
用途地域は「第一種低層住居専用地域」
「第一種中高層住居専用地域」「準居住地域」のように、
さらに細かく13種類の地域に分けられています。

用途地域を確認しておくことで、将来的にも住宅しか建たない地域なのか、
近くに大きなビルやマンション、商業施設などが建つ可能性があるか、
といったことを知ることができます。

周辺環境は住み心地に大きく影響を与えます。
将来的に大きな建物が建つことで、日当たりや風通しが悪くなってしまうことも考えられますし、
建物によっては騒音や空気環境に影響をすることもあります。
閑静な住宅街で静かに暮らしたい方や中高層ビルを避けたい場合は、
住宅しか建たない地域を選べば良いということです。
将来まで想定した上で土地を見極めることができます。
また用途地域によって「この土地に対して何坪まで建てられるか」といったことが法律で決まっています。

▶建ぺい率と容積率

「この土地には、何坪まで建物を建てられるか」ということを判断するための指標になるのが、
「建ぺい率」と「容積率」という考え方です。

〇建ぺい率とは

建ぺい率は、「屋根を含む建物の面積」が真上から見たときに
「土地全体に対して何％か」を示したものです。
用途地域によってこの割合が変わりますが、これも法律で決められています。
例えば、敷地面積50坪の土地が建ぺい率70％となっている場合、
35坪まで建物を建てられるという計算です。
建ぺい率は土地の販売情報に示されているので、
土地購入の前に確認おくことで、
「思っていたよりも家が小さくなってしまった・・・」という事態を防ぐことができます。

〇容積率とは

容積率は、「建物の延べ床面積の合計」が「土地全体に対して何％か」を表したものです。
２階建てなら1階と2階の床面積の合計が延べ床面積となり、
基本的には玄関やバルコニー、屋根裏は延べ床面積に含まれません。
そのため、広いバルコニーを設けてアウトドアリビングとして利用したり、
屋根裏を使ってロフトスペースを設けるといった活用方法も人気です。
容積率は、下水や周辺道路などのインフラと人口のバランスを取り、
快適な住環境を守るために使われています。
人口増加によってインフラが追いつかなくなる事態を防いでいます。

▶重要伝統的建造物群保存地区の確認

山口県の場合は、萩市の一部に重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地域があります。
景観を大切にしているので、その土地に家を建てる場合は屋根や外壁の色に規制があるなど、
美しい街並みを守るための制約があります。
また、家を建てるための建築申請にも通常より時間がかかるため、
完成を急ぎたい場合は注意が必要です。

土地購入で後悔しないためには、法的なことも確認しつつ、
家のプランに合わせて土地を探すことが大切です。
法的な規制については役所で確認ができますが、
個人でこういった専門的なところまで確認するのはちょっと大変かもしれません。
私たちタナカホームズでは、法的なことも含め、将来性まで考慮した土地をご紹介しています。

また、長い歴史の中で知りうる土地の情報も加味した上で、
家を建てるために適した土地を厳選しており、
建築条件付きの分譲地や仲介手数料が無料になる土地など、
お得な土地を常時揃えています。

想定よりも面積が小さな土地や変形地であっても、住宅会社ならではの視点と
これまでの経験に基づいた高い設計力で様々なご提案も可能です。
土地探しも家づくりのご相談もお気軽にお問い合わせください！